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FINALのリマスターが終わりましたよ。
2016/10/07
ようやく・・・・
ようやくガオガイガーFINALのリマスター作業が終わりましたよー!
なんだこのスケジュールの遅れは・・・。
本来はもうGGGまで終わっている筈だったのに。
手強かったぜFINAL。
今回はGGGをより良い形に仕上げるためFINALのリマスターをとても慎重に行って、それを元にGGGを再編集していきました。
すでにGGGも完成間近なのではあるのですが・・・。
それにしてもFINALがここまで苦戦するとは思わなかった。
もしかしたら丁寧にやり過ぎているのかもしれない。
まあそれがサンライズ作品のブランドでもあるので反省はしてない。
というわけで、残すところもあと少しだ。
GGGも頑張って作業するぞー。
特典まわりの制作もあるのですが・・・。
(sunriserights)

覇界王、ついに降臨!!!
2016/09/30
[ カテゴリー:その他 ]
大変お待たせいたしました。
今年のサンライズフェスティバルにて発表された「覇界王~ガオガイガー対ベターマン~」がついに開幕です。
物語は「FINAL」よりあとのお話となります。主人公は護くん!?
気になる1話はこちら→http://www.yatate.net/gaogaigar/ggg-vs1.html
今後は毎週水曜日に更新です。
勇者王神話のその先を、一緒に見届けましょう!
(矢立文庫・M)

静メカスタッフコラム 第2回
2016/09/17
[ カテゴリー:リマスター日記 ]
こんにちは静メカです。
前回コラムに引き続き「ここがすごいぞ『勇者王ガオガイガーFINAL』Blu-ray BOX」を、サンライズ木内さんとフライングドッグ吉田さんと共に解説させて頂きます!
発売日も12月21日に決定し、HDリマスター現場も毎回こんな感じで和気あいあいです。
キレイな映像で『ガオガイガー』を観られるのは嬉しいけど、そもそも「HDリマスター」ってなあに?『FINAL』は後半デジタルで作られていたから、そのデータをBlu-rayに収録すれば済むんじゃないの?TV版より楽だと思うんだけど。……など、私も『FINAL』Blu-ray BOXへは素朴な疑問を抱いていたわけです。それを今回から皆さんと一緒に解いていこうと思います。
まず皆さんは、すでにTV、FINALそれぞれのPVで、HDリマスターされた映像を見たと思います。発色が良くなり、映り込んだゴミやフィルム撮影時の揺れなども除去(この作業、目視で1コマずつチェックするんですよ)されて、放映時やDVDの映像より驚くほどキレイになっていましたね。
『勇者王ガオガイガーFINAL』は、ご存知の通りひとつの作品の中で「セル画」「CG」「デジタル」が混在している、非常に珍しい作品です。特に『FINAL』では、ガオガイガーの原種戦を回想し、ガオファイガーが京都で戦い、ジェネシックガオガイガーが復活する……という流れだけで、使用されている映像の種類が多岐に渡ります。
その「本編映像を構成する素材の種類」は、下の3つに分類されます。
(1)16mmフィルム
セル画をフィルム撮影したもの。TV版がこれにあたります。
(2)35mmフィルム
セル画をフィルムに撮影したもので、『FINAL』第1話~第4話がこれにあたります。
また『FINAL』第1話~第4話では、CGをビデオに出力したものも使われています。
(3)デジタル映像
線画をスキャンし、データ化したものをデジタル彩色、撮影したもの。現在のアニメはほぼこの手法。『FINAL』第6話~第8話がこれにあたります。
※第5話は、フィルム撮影とデジタル素材が混在しています。
↑細い方が16mm、太い方が35mmフィルム。35mmの方が高解像度で、現在でも映画などでも使われている。
この中で、各素材を現在の機器でデータ化し、観ていて一般的に「キレイ」と感じる、つまり解像度が高い順に並べると
(2)35mmフィルム>(1)16mmフィルム>(3)デジタル
となります。
今の感覚からすると、フィルムが一番高画質というのが意外かもしれませんが、『FINAL』のデジタル映像は製作時(2000年代初頭)の解像度なのでこの順番となるのです。
この3種類の映像が行ったり来たりする『FINAL』全編を、どうやってハイクオリティなHD映像、すなわち「発色が良く、大画面にも耐える高い解像度で、続けて観ても違和感のない映像」にするか、が今回の命題なんだそうです。どうです、聞いただけでTV版よりハードル高いでしょう。やっとゾンダーを倒したのにもっと強い原種が来たみたいな展開!
そして実現しました!この下カットをご覧下さい。(クリックで拡大されます)
せっかく作るなら良い物を!という事で基準は35mmフィルム画質に寄せて、できるだけ高画質を目指しています。フィルムも、最高画質でデータ化したい……!と、『勇者王ガオガイガーFINAL』では「ネガスキャン」という手法を採っています。
今回のコラムでは、とりあえず「映像素材が3種類ある」ということをご説明しました。次回はここからどうやって究極のBlu-ray BOXを作っていくか、というお話に進みますので、お楽しみに!
(静メカ)

静メカスタッフコラム 第1回
2016/08/29
[ カテゴリー:リマスター日記 ]
今回からスタッフコラムを書かせて頂きます、静メカと申します。
好きな勇者ロボはキングジェイダーで、好き過ぎるあまりに集めていた玩具の数が、先日50体を突破してしまいました。いつかは『勇者王ガオガイガー』オフィシャルの仕事をやりたいと思っていましたが、夢が叶いました!夢は諦めちゃだめですね!
ついにTV版に続き、OVA『勇者王ガオガイガーFINAL』が『勇者王ガオガイガーFINAL -GRAND GLORIOUS GATHERING-』も含めてBlu-ray BOX化が決定しました!そこでこのコラムで「アニメのBlu-rayBOXって、どうやって作るの?」を、ファンの方々と同じ目線で解説していきたいと思います。
まず『勇者王ガオガイガー』では、2015年11月と2016年2月にTV版Blu-ray BOXが発売されました。セル画を撮影したネガフィルムをスキャンしてテレシネを行い、最終的に目視でゴミやチラつきのチェックを行って完成したHDリマスター映像の美しさは、まさに『ガオガイガー』ファン待望のものでした。続いてOVAの『勇者王ガオガイガーFINAL』が、ついにHD化されるのです!
※アップコンとは=アップコンバートの略。
ここではDVDのSD解像度の映像をBlu-ray用に高解像度へ変換する事。
最新技術でフィルムをスキャンする作業の方が当然綺麗だが作業量は全然異なる。
そう、『FINAL』をBlu-rayソフト化する際の最初の壁が「フィルムパートとデジタルパートのマッチング」!
『ガオガイガー』はTV版でも16mmフィルムと、CGを使用したデジタルカットが混在した作品で、Blu-ray化も試行錯誤の連続でしたが、今回の『FINAL』では、前半が35mmフィルム、後半4話がデジタルで作られています。本作はリリース時期が2000~2003年と、ちょうとアニメの制作方法がアナログからデジタルに移行する過渡期だったこともあり、リアルタイムで追っていた人もFINAL.05「復活の白き方舟」で映像がデジタルに変わり驚いた記憶をお持ちでしょう。
今回は『ガオガイガーFINAL GGG』も徹底リマスターするという事で、リマスタースタッフの苦悩をレポートしていこうと思います。
左はフィルムで右はデジタルのカットです。
この「違和感の無さ」「均一感」こそがBlu-ray BOXにおける勝利の鍵!デジタルとアナログで別々のリマスター作業をした映像を、いかにひとつの作品として馴染むよう調整するかが、Blu-ray担当スタッフの腕の見せ所です。このポイントが作品ごとに異なり、「前と同じやり方でいいや」には決してならないのですよね。
それでは、次回は「後半はデジタルなのに、もっと綺麗になるの?」など映像技術について、またBlu-ray BOX制作の様子なども紹介します。(続)
(静メカ)